「自然なタイミング」で決まる沖縄特有の結婚適齢期とその理由

国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」、厚生労働省「人口動態統計」の合計特殊出生率(一人の女性が産む子どもの平均数)で、常に平均を上回る県があります。沖縄県です。内閣府白書平成26年版「少子化社会対策白書」で具体的な数値をみると、2013年及び2014年共に全国で1位。全国平均値と比べると2013年は、全国平均値1.43/沖縄県1.94(人)、2012年は全国平均値1.41/沖縄県1.90(人)。ちなみに2013年の最下位は東京都の1.13(人)で、沖縄県と東京都の差は0.81(人)。東京はひとりっ子の傾向があるのに対して、沖縄県はきょうだいが2人いる平均値を示しています。日本の中で子どもの数が抜きに出て多い県、それが沖縄県です。

さて、沖縄県の婚姻年齢は何歳でしょうか。若く体力があるのか、データを見てみます。都道府県別の性別平均初婚年齢(2014年)全国平均31.1%に対して沖縄県の男性は30.3%。女性は全国平均29.4%に対して29.0%。他県の男性初婚率で沖縄県男性同様30歳の県は33県と特殊な数値ではありません。女性も同様に特殊な数値ではありません。沖縄県よりも若い28歳台の県が13県あるくらいです。つまり、子だくさんな沖縄県男女の結婚適齢期の理由は「子どもを産み育てるための若さや体力」ではないと言えます。次に経済力はどうでしょう。「都道府県別完全失業率(労働力人口に対する率)」は沖縄県は1位の8.2%。経済力は全国的に底辺です。 経済力は理由でないと結論付けられます。このように沖縄県は他エリアと違う特殊な側面があります。

上述の初婚率から、沖縄県の結婚適齢期は「男性30歳、女性29歳」であることが導き出されますが、体力、経済力共に少ない沖縄県の結婚適齢期の理由はどう導き出すべきでしょうか。沖縄の特徴に、離婚率1位、ひとり親世帯数1位(共に国政調査より)が挙げられます。ここから、子どもがいる、それも数人いたとしても、離婚を躊躇しない特徴が沖縄県にはあると言えるかもしれません。また、出産育児に必要な体力や経済力を意識しない、結婚したいときや結婚したときが結婚適齢期という「自然なタイミング」が、結婚適齢期のポイントや理由と言えるのではないでしょうか。